とびひ(伝染性膿痂疹 デンセンセイノウカシン)
- 症状
- あせも虫さされ湿疹などをひっかいたり、転んで擦り傷に細菌が感染して膿痂疹になります。ひっかくことで、この膿が手爪に付着しほかの部位につくと拡大していきます。
- 治療の目安
- 抗菌薬の内服と外用薬で治療を行います。
傷口は、毎日、清潔なぬるま湯でふやかした後汚れを流水で洗い流した後、清潔なタオルで水分をよく拭き取り軟膏を塗ります。
決して消毒薬は塗らないでください。傷の治りを遅らせる危険があります。
この病気は、幼稚園、保育園で集団感染する可能性があります。集団でのプールは中止してください。また、家族内でも入浴は、兄弟とは別に最後に入るようにしてください。
また、必ずしも登校停止の必要はありませんが、外部から傷口を触れないように包帯で傷口をしっかり覆ってください。水ぶくれがかさぶたになり、かさぶたが自然にとれて治ります。
クラミジア
- 症状
- 男性は、排尿時に尿道部の違和感、かゆみ 痛みがありますがほとんどの場合、軽度か無症状で経過します。また、朝一番の排尿時に亀頭先端部に水糊を塗ったようなべたつき(膿 うみ)が付着していることもあります。症状がないまま経過すると通常、片側性の軽度の圧痛を伴うクラミジア性の精巣上体炎となり、まれに両側性の精巣上体炎になると男子不妊症の原因になることがあります。
女性は、自覚症状に乏しくほとんど症状が出ません。中には帯下、出血、陰部の掻痒感で気づくことがありますがそのときは進行している可能性があります。また、自覚症状のないまま放置すると卵管炎 卵巣炎となり下腹部痛が出現し、不妊の原因になります。さらに、右上腹部痛を伴う腹膜炎を起こします。出産時に新生児に産道感染を起こしますので十分注意が必要です。
- 潜伏期間
- 通常は、感染から1-2週間といわれていますが、症状が出にくいためそれ以上になる場合があります。
- 治療の目安
- 男性では尿道擦過物または初期尿、女性では腟頚管擦過物でクラミジアの遺伝子検査(核酸増幅法)で行います。施設により血液検査で行っていますが正確さに欠けます。治療は、クラミジアに効果のある抗生物質を内服します。治癒判定は 自覚症状の消失では判定できません。後日、もう一度遺伝子検査(核酸増幅法)を行い、菌の消失を確認する必要があります。
そのほかの注意点は、セックスパートナーも同時に治療し、菌の消失を確認する必要があります。